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亀┃田┃会┃計┃事┃務┃所┃
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Vol.21━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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◆Today's Contents
→1◇税務ニュース
→2◇Today's Collum
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■ 税務ニュース ―――――――−−−−−−‐‐‐‐‐‐‐‐‐
<建設下請け業者が払った作業員への消費税で否認相次ぐ>
税務署による建設業者に対する不合理な税務調査が問題となっています。
人材派遣業は建設業から生まれたと言われるほど、1次下請け、2次下請けと元受業者の傘下には多くの下請け業者が加わって道路工事やビル工事などが進みます。下請け業者についても正社員はほんのわずかで、作業員の大半は「ひとり親方」といわれる個人事業者に作業を委託しているのが実情です。
いま問題視されているのは、元受け業者から受け取った工事代金を個人事業者に支払うときに加算した消費税が、税務署の調査否認されるケースが相次いでいることです。
下請け業者としては、個人事業者に作業を委託したことから消費税を払ったつもりでしたが、税務署は個人事業者への代金支払いではなく個人への給与として消費税を含む工事代金総額に源泉所得税を課税するケースが発生しています。
ある建設業者などは、そうした税務署の給与課税がきっかけとなり、作業を委託した個人事業者から残業代の請求を受け「労働基準監督署からも勧告を受けた」と嘆いています。そもそも税務署は、下請け業者に雇われていた個人事業者が消費税の課税事業者ではなかった点に目をつけて、消費税の課税を否認した模様です。
建設作業員に支払われる代金は高額なだけに、個人事業者に作業を委託するときには、委託契約書にその個人事業者が消費税の課税事業者であることを明記しておくべきでしょう。
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■ Today's Column ――――――−−−−−‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
<<公的年金制度(1)>>
● 制度が破たんした理由
今後は、「ライフプラン」又は「マネープラン」の一環として位置づけられる、「公的年金の活用」について検証していきたいと思います。
そこでまずは、公的年金制度導入の歴史的背景にふれてみます。公的年金は、国の社会保障政策の一つとして、45年前の昭和36年度より、国民皆保険のスローガンのもと新たに制度化され導入されました。それは、1960年代の高度経済成長期のスタート段階に符合します。
社会保障制度は、国家の政治経済的発展段階でこそ策定される政策です。同時にこの時期には、農業から工業化への産業構造の変化で、家族の光景も一変しました。
大家族から核家族への家族単位の縮小、分散です。年金制度の基本的な仕組みが、「世帯間扶養」を前提とするのは、こうした家族形態の変化を踏まえてのことだからです。
すなわち大多数の現役世帯が、少数の老年者に対して、社会的に仕送りをし、支える仕組みになっているからです。
かつて、大家族で行われていた扶養形態を、社会的レベルに置き換えたのが、公的年金の制度設計というものです。従って、現役世代が支払っている年金保険料は、自分自身が将来年金を受け取るために積み立てているのではなく、現在のお年寄りに仕送りされているのです。よって、自分が将来受け取る年金の原始は、子供世代の年金保険料ということになります。実は、こうしたシステムの制度が成り立つには、二つの絶対条件が不可欠です。
一点は、経済成長、二点目は人口の増加です。まさに導入から約半世紀を経過した、現在の公的年金制度の財政健全化が、社会問題にならざるをえない理由がここにあるのです。
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